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釉薬かけ [陶芸]

2年ぶりに再開した陶芸、2週間前にロクロ成形によって作った植木鉢・飯茶碗・変わり小鉢の素焼きができあがっていました。ヒビが入ったりしていることもなく成功でした。菊練りやロクロが上手くされていないと土の均一化が保てず、この段階でヒビが入ったりして失敗していることもあります。
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植木鉢の表面が粗いので、ペーパーを掛けて表面を滑らかにして釉薬の乗りを良くしたり、下絵を描きやすくします。上手くロクロが使えれば最初から滑らかな表面にできますが、まだ一度もペーパーを不要とするようなものができたことはありません。
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釉薬は焼き物の表面に汚れが付きにくくしたり、水漏れを防いだり、丈夫にしたりするための被膜を作るものです。もちろん美しい作品にするためにたくさんの釉薬種があります。
植木鉢の場合は、植物の根の成長を促すために鉢にも水分を吸収してもらうよう、内側には釉薬を掛けません。そのために陶磁器用撥釉剤を塗布します。
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植木鉢の場合は底部も釉薬をかけないように、また高台の最下部には撥釉剤を幅狭く塗って、窯内で釉薬が流れて板に付着しないようにしておきます。
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織部が好きなので、植木鉢には織部釉を塗布しました。よく撹拌して釉薬も均一化させておきます。
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幸い植木鉢には底穴を空けていますので、手指を穴に入れて作品を固定して釉薬内にどっぷり浸すことができて、容易です。下の写真の灰色部が施釉したところで、本焼き後には織部の緑色になります。
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茶碗などに施釉する場合は、金属の道具で作品を固定します。変わり小鉢には赤伊羅保釉薬をかけました。
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飯茶碗には下絵用の絵具で椿絵を描いてみましたが、見直してみて一番上に、もう一枚の勢いのある葉を描くべきだったと反省、作業時間が2時間しかないので以前からこの施釉の日は焦っています。アンケート調査で施釉時間を長くして欲しいと、何度も調査票を提出していましたが、受け入れられず諦めています。
この飯茶碗には透明釉をかけて絵をひきたたせようと思っています。
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最後に余計な部分に付着した釉薬をスポンジで拭き取って終了します。来月の作陶日に本焼きができた作品を受け取りますが、陶芸を始めたころは作品の出来栄えを見るまで、胸が高鳴るほどの想いを何度も経験しています。
さて、2年ぶりの今回の作品はどのように仕上がってくるのか楽しみではありますが、もう胸が高鳴るほどの想いはないようです。
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多摩IH

nice!
素焼きはどれも綺麗に出来上がっています。素晴らしい!
釉薬かけの作業はとても興味深く観させていただきました。完成品を観るのが楽しみです。
by 多摩IH (2018-07-27 09:45) 

wildboar

完成品の状態をアップできるのは、8月10日頃だと思います。1240℃くらいで焼くはずなので、落とすとかの事故も含め、とにかく割れないことだけ祈っています。
by wildboar (2018-07-27 19:48) 

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