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高齢者必読の記事(ソフトな詐欺予防) [日記・雑感]

7月29日、当地では今年初の猛暑日になり蒸し暑くてとても不愉快です。
不愉快なところ、不愉快事案は早く吐き出してしまおうと、保険調剤明細書のポイントになる部分のみを抜粋しExcel表を作成しました。
先週からストレス事案として「ソフトな詐欺」のようなものだと申している事案です。

仮に確信犯であれば、特に高齢者が狙われやすいうえ、国保財政を圧迫していることにもなるので、役所の国保係りの人にも勉強してもらいたいと思います。

最近、お世話になり始めた調剤薬局のことです。そこからは当然に医師の処方箋に基づいて薬をいただいています。
皆さんも、領収書とともに保険調剤明細書をいただくと思います。
私も明細書の内容まではあまり見ることもなく、ほとんど廃棄していることが多いのです。

先日の夕方、やや急いでいる時にAの内容の調剤技術料と薬学管理料だけで378点分の患者負担分を、薬局にお支払いして帰りました。
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378点ということは、この薬局は3780円の収入があるということです。

当初、医師の処方箋では②のMという薬は、朝と夕食後の各1錠で1日に2錠の服用となっていたはずです。
このM薬は軽い便秘薬で、薬としては最も安全な分野に属するものであり、最近テレビでもよく宣伝をされています。そして基本的には朝昼夕食後の1日3錠を服用する薬ですが、私にはやや効き過ぎるので朝夕だけの2錠を処方してもらっています。
ところがやや年配の薬剤師さんは、先回と同様「wildboarさん、これは朝、昼、夕の3回飲む薬なので医師へ照会します」と言ったのです。そこで私が「Mはどうでもいいような薬なので、照会しなくてもいい」と言っているにもかかわらず、私の発言を無視してガラス張りの調剤室から医師へ電話照会していました。
因みにMについては、もう10年近く前から服用しています。
とにかく私は、急いでいたので会計を済ませて帰宅し、落ち着いてから、ふと気付いたのは過剰請求をしているのではないかとの疑義を持ち調べてみました。
というのは、数年前、別の薬局で腰痛の外用薬で、前回と同じ薬を同じ量で調剤されたのに料金が違っていたことがあって、「調剤料」で検索して調べて2時間ほどの勉強で、10点の過剰請求が判明したことがあります。その時は、薬局の担当者の間違い(知識不足)でしたが、薬局の副店長が自発的に遡って調べたら計5回の過剰請求が判明したのです。

本件も、何店舗もある薬局会社なので、こういうことが沢山あれば当然国保財政を圧迫しています。

そこで、今回のケースで私が当初の医師の処方箋どおりで計算すると次のC表のようになります。
IMG_0857 (3).jpg
結果は260点=2600円になるので378-260=118点(1180円)の過剰請求になります。
薬学的にも照会の必要がなく、「照会しなくてよい」と患者の私が言っているにもかかわらず、それを無視して疑義照会したのです。

これは、重複・相互等防止加算(残薬以外)の照会代40点が削除され、さらに②が➀のグループに入り②の調剤技術料78点が削除されるからです。
この場合、他の薬はいつものとおりで他に照会を必要とするようなものはありません。
そしてM薬は、朝2錠・夕1錠で服用する人もあり、私のように朝と夕の2錠の人もいます。
また医師は診療報酬については分かっていても、調剤技術料や薬学管理料までも分かっている人は多くはいません。
よって、これは薬剤師(薬局)の問題と言わざるを得ません。

ところが、私がこの薬局に強く抗議するにあたり再度検討すると、私は④のLという薬を就寝前に服用しています。そうすると、②のM調剤料78点は、①へ入って消えるものの、④のL薬で78点が復活し、結局技術料は±0になります。
よって正しくは、B表のようになります。
IMG_0856 (3).jpgつまり、378-338=40点(400円)の過剰請求ということになります。
私のように就寝前の薬を服用していない患者さんならば、1180円の過大請求になります。

このことを指摘したら、後刻「薬局のNですが、申し訳ありませんでした。返金に伺ってよろしいでしょうか」と、電話がありました。
私、「Nさんの役職は何ですか? 」
Nさん、「管理者です」
私、「管理者って何ですか? 」と。
相手が店長だとも組織の課長だとも言わず、さらに、同じ社内の人のことに何度も敬語を使用しながら説明するので、話がとおりません。
英語でないといけないのでしょうか(笑)

この薬局、いくつも店舗を持っているので各店舗でこんなことをやっていたら大変な額になり、多くの高齢者を甘く見ている、何とかみたいです。
性善説で考えてあげないといけないのですが、色々複雑な時代ですから・・・

そういえば、この薬局へ変わる前の薬局でも、私の言うことを信用せず医師へ何度も照会されていたことがありました。その時は明細書など確認していなかったので加算点が計上されていたかどうかは分かりません。

一方、市の国保担当者からは65歳以上の高齢者が服用している循環器系の薬を、ジェネリック薬品を使ってくださいと何度もハガキが届いていました。私は特に血液に関する薬ではジェネリックは希望していません。先発薬品とは添加剤が異なると聞いているからです。
また、何年か前から腰痛の湿布薬の枚数制限がかけられています。本当に必要な私のような患者にとっては迷惑な話です。
おじいちゃんおばあちゃんが、たくさんの湿布薬をもらい、余っている湿布薬を組体操で捻挫などした孫に与えているからとか、ストックしているだけなどと聞いたことがあります。
国保担当者も弱い高齢者だけでなく、勉強して医療関係者への目も向けるべきだと強く思っています。
皆さんも、よ~く明細書まで確認されることをお薦めします。

もし私の計算が、間違っていたら流行りの「記者会見」を開かないと駄目でしょうか(笑)

なお、常識的な会話ができない薬局とは無駄な時間を費やすことばかりなので、本件の解決はすべて医師へ一任しました。
どのような解決であろうと医師に苦情は申しませんと約束しています。

今朝、先日教えてもらった〇〇モドキが久しぶりに咲きました。
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もう、忘れっぽいというか新しいことは覚えられなくなっている自分に「喝 ! 」です。

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アニマルボイス

いやあ、おもしろいと笑っていられない話ですねえ。これから出かけちゃうので、帰ってからじっくり読んでみます。

「サフランモドキ」
by アニマルボイス (2019-07-30 10:42) 

wildboar

そうそう、昔からサフランは知っていたので「サフランだぞっ!」と、脳にインプットさせたはずなのに・・・
by wildboar (2019-07-30 10:57) 

Boss365

こんにちは。
先ずは、Aの④の技術料が入っていないのは不思議に思いました?
「重複・相互等防止加算(残薬以外)の照会代」を全く知りませんでした。
間違えないための確認事項なので当たり前の事と思ってました。
お金掛かるのは不思議でないですが、疑義照会・勝手に追加料金です?
今度から明細を厳しくチェックしてみます。勉強になります。
小生近所、薬剤関連の店舗が乱立?
儲かる商売と以前から感じています!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-07-30 11:04) 

wildboar

Boss365様
Aの①で1剤、②で1剤、③で1剤、④も1剤なのですが、内服調剤料は3剤までしか計上できないと勉強しました。
Cで私が間違えたのは、まだ2剤なので④の調剤技術料を入れなかったことです。
よって、正しいのはBになるのだと思います。

外用薬で以前間違えられたのは、同じ湿布薬で100㎎と50㎎の薬量の違う(ハーフサイズ)のものを腰と肩用に処方されました。
ある薬剤師さんは外用薬調剤料として、それぞれ10点を2回計上しました。この場合、薬量が異なるだけで全く同じ湿布薬なので正しくは10点を1回しか計上できません。
色々ややこしい計算方式があるがゆえに意識的に操作をしても分からないケースが発生します。


by wildboar (2019-07-30 11:29) 

多摩IH

nice!
wildboar様は診療報酬点数計算も調べてチェックされたのですか。
ここ10年、20年で2年に1度見直されるたびに複雑になる点数計算をよく調べて算出されましたねー。
薬局の担当者は上からの指示か役所からの通達がそうなっているのかは分かりませんが、私も似たような経験があります。
患者の私が理由を言って担当者に照会不要と言っているにも関わらず、他の担当者が医師に照会して、なおかつ医師が診察中で連絡を取るのに時間がかかったとかですいていたので10分ほどで済むからと判断して待っていたら30、40分も急いでいる時に待たされたことがあります。
こんなにすいているのになぜ時間がかかったのかを尋ねて理由が初めて分かりました。
そんなこと初めから言ってくれたら待たずに次回かよその薬局に持って行ったのにと思ったものです。
料金までチェックしなかったのですが、医師への照会料とかが加算されていたのでしょうか?
by 多摩IH (2019-07-30 12:11) 

wildboar

多摩IH様
現役の若いころは、会社の命令でニチイの医療通信講座や、土地家屋調査士資格講座、建築費積算、土木関係など多方面の通信教育を受けさせられました。医療通信講座の基礎知識が、今回の調剤技術料などをネット検索で調べることに役立ちましたネ。もっとも役立っても、警鐘を鳴らしただけで、自分の利益にはつながっていませんが。

果たして医薬分業制度が患者のためになっているのか疑問です。

by wildboar (2019-07-30 15:16) 

JUNKO

ありうる話ですね。私は医者との面談の時この薬は残っているのでいらないといっているのにいつも通りの薬が出てきます。次回にばっちりいうぞと意気込むのですが次回にまた忘れます。かくして薬の山となります。反省ですね。
by JUNKO (2019-07-30 16:08) 

KS

いやあすごいことです。IAさんの根性、感心しました。自分は毎月内科検診を受けていますが、薬はそのクリニックで調剤され、検診と薬代一緒で請求されています。IAさんの記事を見て診療明細書を見ましたが、全くわかりません。こんなものか、といった感想です。以前調剤薬局で薬をもらっていたことは有りましたが、その当時でも疑問は持たず請求された金額を払っていました。こういう人が(老人に限らず)ほとんどでしょうな。
故意的に不正をして儲けようという不埒な人間がいてもおかしくないでしょう。この世の中、不正が蔓延していますから。
by KS (2019-07-30 19:02) 

プー太の父

私は医者や病院の不信感は持っていましたが
滅多に病院に行くことがないせいもあって
調剤薬局のことまで考えたことがありませんでした。
ようするに医者が指示したクスリやその他の
適正な料金なんだろうと思っていたのです。

wildboar さんの記事からは気をつけないと
ならないのは 調剤薬局のほうですね。
私のようにあまり詳しくない客が多いと思うので
患者を騙すのは簡単だろうと思います。
こんな不正や間違いをくりかえしていたならば
ただスミマセンでは許されないことですね。
これからは、もしも病院にかかることがあったら
自分もしっかりと明細書に目を通すことにします。
大変役に立ちましたありがとうございます。

by プー太の父 (2019-07-30 19:33) 

wildboar

JUNKO様
意気込み、よ~く分かります。
そして薬の山、同じ状態です。
今回のストレス発散記事に何日かかったことか、明日のプログからはちょっと休憩します。
by wildboar (2019-07-30 19:40) 

末尾ルコ(アルベール)

この件に関しては初めて読ましていただいたことですし、わたしは数字の弱いので(笑)コメントをすぐにはできかねますが、医療界に限らず、ご高齢の方々が結果的に不利を被っていることがらは多いですね。何度かブログに書きました、母の携帯の件もそうですし、違法ではない理不尽も世の中かかなり多いです。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-07-30 19:41) 

wildboar

KS様
そうなんです。
「ソフト」な詐欺にあたるのではないかなと予告してきたのは、このことです。多くの高齢者を対象にした一見合法的に見える、国保財政圧迫集団の可能性もあると考えても不思議ではない。
しかも上から目線のこの薬剤師の無知は、詐欺と同じようにみられることを自覚すべき。その上司らしい管理者という人のお粗末な会話、よほど大苦手な英語のほうが通じるのかと思ったしだいです。
こういうことに気づいてしまう自分なので、ストレスになり治療費が嵩むという悪循環です。
職業病でしょう。
なお、次回のコメントからは、IAでなくwildboarでお願いします。

by wildboar (2019-07-30 20:10) 

wildboar

プー太の父様
お疲れのところコメントを頂きありがとうございました。
プー太の父様のように、医者のお世話にならないのが一番ですね。
退職してから病院通いが極端に増えたのは、まさに健康の源は働くことなのでしょうね。
性善説で合法的な詐欺ではないことを祈っています。

by wildboar (2019-07-30 20:19) 

wildboar

末尾ルコ(アルベール)様
お母様の介護で、色々お疲れ様です。
こういうことまで患者側が注意をしなくてはいけない医療制度、医薬分業の弊害のように思えてなりません。

by wildboar (2019-07-30 20:28) 

京都のマッチョマン

wildboarさんの正義感というか真理の探求心というか、物事に対する鋭い見方には、改めて感心させられました。
医薬分業で薬局の多さが目につきますが、金儲け主義の実際のやり方を教えて貰いました。
高齢者を含めて一般の患者さんは、医師の処方箋と保険調剤明細書の照合など殆どしないと思います。
国民健康保険の赤字が深刻な問題となっている昨今、何か警鐘をならす方法は無いのでしょうか!

by 京都のマッチョマン (2019-07-30 21:51) 

wildboar

京都のマッチョマン様
患者の皆さんが、ふと疑問を感じ取り質問してみることが大切ではないでしょうか?
そして保険会社も医療費用保険という難しい保険を作ったのですから、保険会社こそ率先して検証し、社会貢献すべきでしょうか。

by wildboar (2019-07-30 22:07) 

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