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『自分が高齢になること』 [読書録]

12月6日、朝食を終えると、今日の昼食と夕食は何にしようかと考える日が多くなっている。
そんなことでも、楽しみにすることも認知症にはいいそうだが、もっと楽しいことはないのだろうかと考えてしまう。

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【読書NO.358】和田秀樹著『自分が高齢になること』株式会社新講社 2018年6月27日 第1刷発行 2019年9月5日 第17刷発行
12月6日 読了。
老年精神神経科医が、主に認知症について記したもの。10万部も突破しているらしいので手にしてみたが、あまりにも簡単すぎて早朝の寝床で2日間で読んでしまった。最近は、遅読傾向であったので信じられないくらいの早さであった。
認知症は、年を取れば肉体の老化と同じように脳も老化するのだらから心配することはない。むしろ認知症になることで幸せな時間が得られることもあるので安心しなさいという程度の内容。
72箇条で述べられているのだが軽すぎて、概ね知っていることばかり。
認知症介護についての書物は、親の介護が前提になっていることが多いのだが、そうでない場合も結構あるはずだ。そうでないケースについても記されていると良いと思うのだが。

一方、こちらの前書はたいへんな読書日数を要した。
主に就寝前だったので、面白かったのにすぐに眠ってしまい読後感想がまとめられないほど記憶も飛んでしまっている。
老化である。

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【読書NO.357】花田紀凱・門田隆将『「週刊文春」と「週刊新潮」 闘うメディアの全内幕』株式会社PHP研究所 2018年1月5日 第1販第1刷
12月3日 読了。
週刊文春の元編集長である花田紀凱と元週刊新潮のデスクであった門田隆将の対談集。
門田隆将の著書は何冊も読んでいるが、これが花田さんだという著書は読んでいない。
月刊「Hanada」の編集長であるので同誌の創刊号からは何冊か読んでみた。当時の内容がどうだったのか記億はないが、新聞に掲載されている最近の「Hanada」のタイトルを見ると、ちょっと偏りすぎているのではないかと、購入する気にはならない。
ところが本書でこれまで書かれていた事件の「週刊文春」のタイトルは、みんなうまいと思う。販売部数を上昇させたのは、このタイトルで読者を引き付ける力だったのだと思う。
テレビや新聞で見る話題や事件の知らされない、より深い事情までよく知ったうえの2人の対談なので裏事情も聞かれて面白かった。
ただ、近年の不倫や芸能ネタについていはいただけない。
売れるものを毎週作りあげなければならない週刊誌の大変さや、両誌の繁栄と衰退の歴史も、よく知ることもできた。
そして、2人(その組織を含めて)の取材力と表現力の高さもうかがえた。
少なくとも、告発型ジャーナリズムの両誌は、今後も何とか残っていってもらいたい。


今日のお昼前であったが、速達郵便を届けてくれた局員が、「こういう人が同居しているのであれば届けてほしい」と家人に言っていた。
私が出て行ってたら、明らかに発信人の宛名違いであり郵便物の内容も分かっている。局員は、宛名が違うので(私に渡していいかどうか)発信人に確認すると言う。全責任を私が負うからと、もらった直後、同居人と誤認された友人から電話があった。友人のところへも別の名前で速達が届いていたらしく、発信人は同じ。
友人のところまで高速を飛ばして確認したが、もう明らかに発信人である会社の大きなミス。
どうも5百人あまりに誤配したようだ。
その会社に苦情照会の電話をしたのは、私が1番だったらしく、その後の同社への苦情照会電話には、私のおかげですんなり対応できたらしい。
原因は、どうも住所と宛名がズレたデータを下請け会社に渡してしまったミスのようだ。
余談だが、日本郵便の速達の届く時間がほぼ同時であった正確さには感嘆した。
ということがあって、予約してあった整形外科のリハビリに間に合わなくなってしまった。

夕方の「星が丘」
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そうなると、腰も「こけちゃいました」の大腿部も、急にとても痛くなってきたので困る。
もっと楽しいことはないのかと、朝から愚痴っていたので罰があたったようだ。

今日、一番良かったことは、友人宅で初めてトイプードルの六ちゃんに会えて、私の靴下を何度も咥えて引っ張ってくれたことである。
六ちゃんは、まだ5歳なのだ。



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コメント 10

Boss365

こんにちは。
芸能ネタは別として、週刊誌の「告発型ジャーナリズム」は凄いです。
政治・社会ネタでも新聞社の上を行っている時があります。
朝日の早期退職者募集・リストラ?は時代を反映しています。
「大腿部」の痛み、気持ち・ハートに連動みたいですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-12-07 10:42) 

アニマルボイス

老齢、介護のの問題は基本的に制度の問題なのですが、家族・個人の問題として結論しようという傾向がとくに最近強いですね。

これの週刊誌は喫茶店で拾い読みするくらいですが、すべてに亘って告発するだけの気概があるのかどうか、とくに新潮に関しては疑問がもたれます。
by アニマルボイス (2019-12-07 14:35) 

wildboar

花田・門田の両氏も新聞社の取材能力の低下を指摘しています。
団塊の世代一期生としても、会社から色々提案がありました。
社員としては悩みます。
気温も関係しているのか今日は爪先が傷みます。
by wildboar (2019-12-07 15:32) 

wildboar

アニマルボイス様
高齢者として参考になる書物かと購入したのに、医学的にも参考になるようなところは見つかりませんでした。
新潮が文春より部数を減らしたのは、そういうところでしょうか?

by wildboar (2019-12-07 15:43) 

多摩IH

nice!
相変わらず読書家ですね。
私は最近はほとんど本らしい本を読むことがなくなっています。少しはwildboar様を見習わなくてはいけないと感じます。
by 多摩IH (2019-12-07 22:18) 

みずき

「高齢になること」かなり気になる題名です。
年を取って行くのは誰もが初めての経験だから
分からなことだらけですし^^;
by みずき (2019-12-07 23:29) 

六兵衛

やんちゃなロクのことを書いてくれてありがとう。できの悪い子ほどかわいいというがその類である。それでもやっぱり家族の一員です。
by 六兵衛 (2019-12-08 09:39) 

wildboar

多摩IH様
今年一年の読書量は10冊未満でした(--〆)
by wildboar (2019-12-08 09:55) 

wildboar

みずき様
タイトルに踊らされましたぁ。
by wildboar (2019-12-08 09:57) 

wildboar

六兵衛様
ロクちゃんに会って、久しぶりにワンちゃんとの楽しいひと時でした。
by wildboar (2019-12-08 09:59) 

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