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本焼き完成 [陶芸]

先月、2年ぶりに再開した作陶で、植木鉢(織部)・飯茶わん(下絵描き)・成形に失敗し変わり小鉢(伊羅保に黒天目の流し掛け)にした作品、3点が完成しました。今月の作陶はスケジュールが合わず休むことにして、8月8日に作品を引き上げてきました。

成形
https://bontsusha.blog.so-net.ne.jp/2018-07-10

釉薬掛け
https://bontsusha.blog.so-net.ne.jp/2018-07-26

さて、3作品のできばえの確認と最後の仕上げです。仕上げの作業は自宅でできます。


↓ 織部の植木鉢
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本焼き直後の織部釉薬は、ややくすんでいるのでクエン酸を溶かした水の中に浸しておくと綺麗な緑色に発色します。
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↓ 発色した織部鉢
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↓ 同拡大
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織部鉢については、2年間のブランクを感じさせないほどの成功であったと喜んでいます。


家人のための飯茶わんは、230グラムと重すぎました。せめて180グラム程度にしなければ食事中の手にやや負担がかかります。成形時にもう少し薄く作ることと透明釉薬を掛ける時間を少し短くして釉薬も薄くしたいところです。1、2、3の掛け声の間に掛ける要領を忘れていたようです。
↓ 椿絵の飯茶わん
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描いた椿絵にも勢いがなく、久しぶりなのでビビリながら描いた感じが否めません。
構図的にもよろしくないようでした。

↓ 2年半前に描いた湯飲み茶わんの椿絵
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飯茶碗はどうやら気に入ってもらえず、小鉢として「べったら漬け」が入っているのを冷蔵庫内で目撃してしまいました。


もう1点は、ロクロ成形に失敗したものの何とか作品にした変わり小鉢。赤伊羅保釉に黒天目釉を流し掛けしました。この釉薬掛けは2年前に失敗しているので再挑戦でした。
↓ 赤伊羅保釉の変わり小鉢
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垂れやすい黒天目釉薬の流し掛けは、サッと掛けた点では成功といえます。しかし、全体的に赤伊羅保の釉薬飛びが目立っていました。この釉薬は重くて難しいので、まだまだ研究を要するようです。いっそ、諦めた方がいいかもしれないような難しさを感じています。

↓ 2年前は黒天目の流し方が若干長かったので内部に垂れ過ぎました。
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ところで、花瓶とか湯飲み茶わんなどを作った場合は、私程度の技術ではほとんどの場合水漏れが生じます。先生に訊くと、多くの場合、米のとぎ汁を入れて2、3度繰り返せば良いと云われていましたが、あまり効果がないことを体験しています。

水漏れ防止剤を知ってからは100%漏れなくなりました。食器用もあるので安全性にも問題はないと思います。
↓ 水漏れ防止剤
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久しぶりの作陶体験、総じて65点ほどの自己評価をしました。次回は、もっと深い植木鉢に挑戦しようと思っています。
ロクロにするかタタラ(土を板状にして貼り合わせる)にするかの成形法については思案中です。

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