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陶芸の原点 [回想]

転勤で岡山に3年いた時、後楽園に流れる旭川の県庁付近の河原で、毎月第一日曜日に朝市が開かれていました。社宅がその近くにあったので、ほぼ毎回顏を出して野菜、花、木製品、備前焼、食品、骨とう品などその他いろいろな店を覗いていました。毎回必ず覘くのは花と備前焼です。顔見知りになった店主とは、名古屋人らしく値段交渉などの会話をしたことも今では楽しい思い出になっています。

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胡蝶蘭を追い求め育成を始めたのも、この時の花の店の影響です。また、退職後始めた陶芸もこの時購入した備前焼の影響によるものです。すっかり備前焼に魅かれてしまい、小遣いの範囲の購入なので毎回5000円までと、自身に縛りを掛けていましたが飛び出たことも多々ありました。

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朝市の付近は、岡山市の中心部で後楽園、岡山城をはじめ風光明媚な地域ですが、当時は写真の趣味が全くなくて後悔しています。残っているものは購入した備前焼のみで、それとても、現在の当地での知人・友人らに散逸し、集めてみたら掲載したもののみでした。

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どうやら無意識のうちに花入れを好んでいたようです。

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これは重いです。量ってみたら5.6kgありました。「重量で値段が決まるのです」と冗談を言っていた地元の鑑定を業とする人もいました。

岡山を離任する時は、1点だけ高級な備前焼を購入しておこうと思っていたのですが、4月1日付けの転勤が発表された直後の3月16日に母が亡くなり、3月24日には次なる勤務地の広島で芸予地震(広島県、愛媛県に大きな被害)が発生、4月1日の着任日を早めなくてはいけないと転居準備も慌ただしく、備前焼店舗を回ってみる時間がありませんでした。

お手軽な「鬼は外、福は内」のぐい吞みだけを、翌々年に名古屋へ戻ることが確実であったため土産品として何セットとか購入しておきました。
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定年後の陶芸教室で同じようなぐい吞みを2個作ったら、先輩の人が欲しいとおっしゃるので1点を差し上げ、駄作の方が残っています。
やはり備前でないとあまり呑む気にはならない作品です。
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先月から再開した陶芸、今月はスケジュール調整ができず9月1日には忘れずに次回の申し込みをしなくてはと、30日に陶芸教室の開催日を確認したしだいです。

私の陶芸の原点は、備前焼に魅かれたことのようです。一時は見たことがない備前焼きの盆栽鉢が欲しいと強烈に思っていました。

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