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意外と難しかったタタラ作り [陶芸]

陶芸を辞めて2年後の先々月、ロクロ作りで再開した時は、体が覚えていて心配したほどでもなく、簡単にメインの鉢ができました。
ロクロよりも簡単で陶芸初期の時は、タタラ作り一本やりで取り組んでいました。今日、9日はロクロではできないタタラ作りで四角鉢を作ってみました。

↓ タタラで作った四角鉢
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タタラ作りとは、板状にした土をそのままお皿にするとか、何枚もの板状にした土を貼り合わせて造形物にする手法です。
土を均一化するための菊練り作業はロクロ作りの時と同じです。菊練りした土を1cmのタタラ板を利用して伸ばし棒で、土を板状にします。
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寸法を測って同一のサイズに切りそろえます。
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本来であれば事前にダンボールなどで、形を作っておけば簡単に切り揃えることができますが、「簡単なんだからすぐにできるよ」と、舐めていたことは否めません。

寸法計算を間違えてカットしたり。切る時に土板が曲がってしまったりと苦労しながら、4枚の側面用の板と底板を作りました。
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土を薄くしたドベを糊として、接着面を補強する紐状の土を利用して貼り合わせます。
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ドベ
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すべての接着面に切り込みを入れてドベを塗り、紐を押さえながら接着します。
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貼り合わせましたが、一面の寸法が若干大きかったようで、ややひずみが生じています。
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四角い作品は本焼き後に内部へ曲がることがよくあるので、まあーいいやと直しは無し。

底穴を開けて、4個の高台を付けましたが同形の高台作りは難しく、写真を撮ることも忘れたほど熱中していました。こうしてみるとロクロ作りの時の切り高台は付け高台と比較するととても楽です。
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細部を色々手当てして完成させたのが冒頭の写真で、作りたかった鉢はこの鉢です。
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一応の成形はしたものの、素焼きを終えたところで高台が離れそうな予感がしてなりません。付け高台が離れてしまっ場合の修正法によっても、上手くいかなかったことを何度も経験しています。

陶芸を再開してロクロが上手くいったので、タタラ作りなど3時間もあれば十分と思っていたのに、意外とめいっぱいの5時間かかりました。考えてみればタタラ作りからは4年以上離れていました。
しかしまだ、高台だけ上手く付いていてくれれば、釉薬をかけて名(迷)作ができるかもしれないと淡い期待が・・・
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