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四角鉢は失敗しました [陶芸]

10月5日、久しぶりに早朝に菜園へ行ってみたが菜園利用者が減っているように思う。
市民のためにと云いながら、市民目線を持たず自分らの都合(解釈)でしか行動しない管理者に、不審がつのるばかり。



お昼前に、本焼きが終わっている(完成した)タタラ作りの四角鉢を工房へ取りに行った。思ったとおりのいい色が出ていた。
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9月9日成形を終えて、9月30日の素焼き後の釉薬掛けを予定していた。その前日の9月29日朝、工房から電話が入った「明日の釉薬掛けは、台風24号の接近に伴い中止になるかもしれないので、よければ今日にされたらどうか?」と。この機会を逃すと完成を見るのは11月になる。幸い今回の作品は四角鉢1点のみなので、短時間にできると判断して出かけた。
先回、成形した作品の素焼きができているので、それに釉薬をかけるのである。

↓ 先回、成形を終えた直後の姿。
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↓ 素焼きを終えた作品。
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これに淡い青色を出したい。今回は赤い土を使い成形しているので、織部釉薬にナマコ釉薬を軽く掛けると淡い青が出るはずである。

まずは、表面にペーパーを掛けて表面を整える。
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サイン入れ、間違えられるので必須。
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鉢の内側には、水分を溜めないように釉薬を掛けないので撥釉剤を塗布。
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勢いあまって塗らないところへ塗ってしまったので、その部分は再度ペーパーで削った。

織部釉薬                ナマコ釉薬
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織部釉薬バケツに入れ、しばらくしてからナマコ釉薬に入れ二重掛けする。二重掛けの場合は高温の窯内で釉薬が垂れやすく、窯板に付着してしまい窯板から取れなくなることがあるので要注意。
ナマコ釉薬は特に垂れやすいうえ変化のしやすい薬なので難しい。ちょっと厚く掛け過ぎた感じがする。

釉薬が上手く乗らなかった部分も生ずるが、指に釉薬を付けて垂らせば問題なし。
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表面上の気泡程度のものは指の腹側で軽くこすっておけばよし。
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高台部にもしっかり釉薬が掛かってしまった。釉薬が垂れて窯板に付着ししまう可能性が大きい。
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高台部の釉薬を垂れてもいいように少し削った。
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2年間のブランクがあるので、このあたりの削り幅についての感覚が蘇らない。
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削り幅がまだ足りないかもしれない。

1300gあったが、鉢は食器と違い重くても大きな問題はない。
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さて、本焼きを待つのみとなったが。
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失敗であった。
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危惧していたとおり釉薬掛けが厚過ぎて、垂れて窯板に付着し取り外すことができなかったのであろう。高台が破損してしまった。
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個人教室であれば、マイナスドライバーで根気よく付着部を叩けばポロリとはずれることもあるのだが。

許容範囲ではあるが細部についても釉薬のかからなかったところもあった。
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2年間のブランクは、釉薬掛けの最終段階の感覚が戻らなかったところで問題になったようだ。
今月、再チャレンジのファイトが湧いてきた。
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