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「菜園の問題」報告その① [雑感]

12月13日、最低気温3℃、昨日より4℃ほど低いらしい。
先日、机の周辺を探し回っていた同人誌の「山波190号」一冊が、今朝見つかった。積んである郵便物とは異質の紙厚が目についたので。PCの奥側にある書棚の中の郵便物に紛れ込んでいたようだ。高齢の同人等の会費で発行されているものなので貴重品。
最近、置き忘れることが多くなっいるので自分に教訓、「探し物は、ここには絶対にないと思う所から探すこと」。


「市民無視」の降って湧いたような「災」、市民農園(菜園)の問題について、再度まとめての報告をしたい。
興味のない方はスルーしてください。


当地の市役所正面玄関へのアプローチには「平和」の像がある。
平和宣言都市だから。
当地のこの宣言は、核兵器廃絶や非核3原則の遵守のみならず、命だけでなく普通に住民の暮らしを守る意思表示でもあると理解したい

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そして「みんなの幸せと心豊かな住みよいまちづくりをめざして、市民憲章を定めます」と刻んだ石碑もある。

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さらに、自治基本条例では「市民は・・・市議会や市の執行機関と協働し、愛着と誇りを持って暮らせる市を守り育てていく・・・」としている。

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私は、平成23年4月から市民農園を利用させてもらっている。抽選で30㎡、3年間の有償利用契約を結び、満期を迎えた後の平成26年は41区画の募集数と同数の応募であったので、無抽選で5年間の更改契約をした。
そして来年3月末の契約期間満了を迎えるにあたって、11月16日(金)、市の産業振興課(農政振興も担当)長から突然の通知書が届いた。

通知書の内容は、「5年間の貸農園の契約更改にあたり区画を整理するので、来期は当選しても同じ区画は利用できません。そして来期の利用は5月からです。」というもの。
この一方的な通知に憤りを感じたものの、金曜日の夜の開封だったので担当課長にはすぐに抗議できなかった。


翌11月17日(土)、当市の文化祭の盆栽展で友人である「もりきち」さんの作品を眺めていた。
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私の隣でスーツ姿の男性が鑑賞していたので、
「この黒松は、出展者が種から発芽させ、そのままの状態を保ちながら育成しているものです」と、「もりきち」さんに代わって説明した。
このスーツ姿の人、市会議員で無所属の下地康夫さんであることは知っていたが、かつて会話したことはない。

私、「当市の職員さんが変な通知書を送達してきて、わけが分からず腹立たしく思っています」と、下地さんに語り掛け、簡単に話してみた。
「うーむ、また、ゆっくりお聞きしてもいいですよ」と、下地市議。

11月18 日(日) 夕方、借りている菜園に寄ってみたら4,5人の利用者がやはり憤り、嘆き、悲しんでいた。なぜならば、5年前に無抽選で利用許可を得た私たちは、「平成31年4月以降も定員枠内の場合は、引き続き同じ区画をご利用いただけます」と、市長名の文書を受領している。仮に抽選となり当選した場合でも同じ区画を優先的に利用できるのが従来からの慣習であった。
野菜作りは、それぞれが土づくりもしているので、来期も同じ区画を利用できることを前提としているのである。そして次年度以降の収穫になる野菜の植え付けもすでに終えているのだ。「抽選漏れした場合は、諦められるが一方的な来期の同一区画の利用を認めないというのは納得できない」というのが、大方の意見。
しかも、新しい区画に当選した場合でも5月からの利用では夏野菜の植え付けにも約2週間遅いのである。
やや若い利用者は「ここで話していても無駄、市会議員に頼もう!」と。

農園の全風景
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集まっていた人たちは、どこも不都合とは感じていない。

11月19日(月) 、産業振興課長へ抗議の電話をした。すでに何本か電話が入っていたようで、「すみません、郵送しなおしています」。同封書類が入れてなかったことを言っているようだが、そんなことではない。
「何のために圃場整備を行うのか・すでに来期収穫予定の野菜を植えてしまっている人もいて通知が遅すぎる・野菜作りだけを楽しみにしている高齢の利用者は嘆き悲しんでいる」などを質問し訴えた。

課長、「利用者のために菜園内の畦を広げて雑草を刈るために機械が入れるようにしたい・契約が満了することは5年前に知らせてある」と。

「現在の利用者は今の通路に不便は感じていない・共用通路は利用者が雑草を刈るよう利用規約に書いているではないか・この菜園以外に5か所の市民菜園があるが、どうしてこの菜園だけを選んだのか、行政のあり方としてはすべて同時に行うのが公平な施策ではないのか? 」

課長、「新年度から新しく利用される人のためだ・すべて行う予算がなく、ここは利用率が高いから」と引き下がらない。

では「来年4月以降も利用させながら通路拡張農園の整備をしたらどうか、または、その整備計画を1年延期して、利用者によく説明したうえで再来年の3月の整備にしたらどうか」と提案。

課長、「3日間検討させてほしい」。


11月22日(木)、産業振興課長から回答があったが「通知書のとおりです」のみ。
これが平和都市の宣言をし、市民憲章を定めた行政の対応なのだろうか?

自治基本条例に従い、下地議員に相談した。

下地市議、「11月26日に、産業振興課へのヒヤリングの予定をしています。産業振興課へは他の大きな事案『まちづくり』のことで質問を入れているので、私の持ち時間内で議会での質問はできないかもしれないが、ヒヤリングをして議会質問ができるよう努力します」。

一方、11月18日の夕方に利用者の何人かが集まった時の中で、最高齢者のHさんに、産業振興課長との交渉経過を話し、署名活動を持ち掛けた。Hさんともこれまで一度も話したことがなく、この時が初めての会話であった。
Hさん「私は菜園へ毎日来ているので、署名を集めます」。

急いで抗議文と署名書を作成した。
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○○市長 ○○○○ 殿
(写)○○市産業振興課長 殿
○○○市民農園利用者

抗  議  書 お よ び 撤 回 要 求 書


平成30年11月15日付け○○市産業振興課長名の文書により、市民農園利用期間満了に伴
う来期利用について、区画の変更等が生ずるため、継続利用ができなくなる旨の通知を
受領した。
産業振興課長に照会したところ、菜園の奥側(南)の雑草を刈るために機械を入れたい
とか利用者のために畦を拡張するための目的であるなどと発言していた。しかし当方等
にとっては畦の利用に不都合はなく、継続利用できないことの方がより大きな問題であ
る。
野菜作りの基本は土づくりであり、それを実行してきた者にとっては不意打ちであり到
底納得できるものではない。事前に利用者への説明やアンケート調査もなく一方的に推 し進めることに強く抗議し、下欄に利用者が署名し、撤回または合意の上での変更を強
く要求する。
なお、平成25年5月1日付け市長名による文書では次年度に抽選の結果利用できる場合
は同一区画の利用を継続可能とする旨を通知されている。また、平成26年4月25日付け
文書に同封された「ご利用の手引き」においても平成31年4月以降のご利用については
再募集を行い、引き続き同区画をご利用いただけますと明記している。さらに、平成25
年3月1日付け文書では菜園内全区画の境界杭の取り換え工事において、菜園の利用を
続けながらの工事であると伝えられていることも、申し添えておく。

区画番号  番 名前             区画番号  番 名前
            

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本庁舎前には「私は理想を捨てません。どんなことがあっても、人は本当にすばらしい心をもっていると今もしんじているからです。」と、アンネのバラが咲き誇っている。
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建設経済部産業振興課がある北庁舎前には、市民と協働管理による夢花壇もある。
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産業振興課長は「市民の皆さんに野菜づくりに親しんでいただくことによって、本市の農政にご理解をいただきたい」と言っているが、行政が市民を押さえ込もうとしているように思えてならない。
「市民農園」は小さな問題かもしれない、しかし「市民無視」の姿勢はとても大きな問題である。
一体、この人どうしてしまったのだろう、必ずや市議会でも取り上げてもらい更なる追及をせざるを得なくなった。

明日のご訪問もお待ちしています。
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