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雨が降るとカタツムリ [読書録]

9月18日(金)、葉室麟『潮騒はるか』を読了。
2カ月ほど前に一度読み始めて40ページくらいでつまずいたのだが、改めて読み始めたらすんなりと3夜ほどで読み終えた。


こういうケースは珍しく、これまでは一度失敗すると再び読み終えることはないことが圧倒的に多い。それほど葉室麟は読みやすいということと、結構名文があるので勉強したつもりになることがいつまでも卒業できないところ。
よって、新たに葉室麟を6冊発注してしまった。間に藤井聡太さんの師匠である杉本昌隆さんの『師匠はつらいよ』とテレビ朝日の金曜日にコメンテーターを務めている脳科学者である中野信子『脳の闇』を入れて計8冊。4、5日で届くので読書の秋というところ。


一昨日、久しぶりの1日中雨でカタツムリが出てきてドクダミを食べているのか。
梅雨のころに出てきた個体より若いような気がする。
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このところ小庭の花は全くといっていいほど観られない。先週末に行った星が丘で観たグロリオサは、去年も同じような写真をアップしたと記憶している。
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『潮騒はるか』は幕末期に鍼灸師の菜摘(なつみ)が、弟の恋人の姉が夫殺しの冤罪で囚われ、菜摘の蘭方医学を学ぶ医師である夫と弟とともにそれを晴らしていこうとする物語。福岡藩と長崎藩の役人らの縦割り構造の絡みやオランダ人医師のポンペ、シーボルトの娘いねなども登場させて展開していくところが面白く、特に熱することもなく淡々と読み上げた。

読書の秋だけでなく自分の体力を確認する意味でも秋の釣行スケジュールを組んだのだが、筋違いの配慮があったのか思うようにいかないので今日も雑用を入れざるえなかった。ほとんど全ての趣味を止めたので、やり残している事務作業を進めたいのだが不思議と毎日雑用が生じて進行具合はカタツムリの歩きの如し。


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