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心筋リハビリが休みなので [読書録]

2月27日(火)、2人いた理学療法士さんのうち1人が辞めて、次の人の応募がなく残った1人の都合で休みになったものと推測です。うちの近くにも心臓リハビリクリニックがオープンしたので、リハビリ科のあるハートクリニックはこれから重宝がられると思います。


今や死因の第2位は心臓関係で、山本陽子さんも急性心筋梗塞でしたねえ。私も危なかったとまたしても思っています。
休みになったおかげで、とっくに読み上げていた本の備忘録をアップできてちょうどいいです。

【2024-02 三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮文庫)】
2作目の三浦しをん作品、文庫で670ページもある大作です。まるで漫画のようなストーリーですが、三浦しをん1作目の『舟を編む』のように一つの事にとりつかれた人が周りの人を巻き込み思いを達成していくところが氏の作風だな、と思ったのは「3作目を読んでから言え」と叱られそうな気もします。
本作は、民間の学生寮に住み父に反感しながら走ることにかけて苦労してきた大学4年生が、新たな孤独な走りをしているスーパー新入生を発見し、彼をその寮に引き入れて既住の走ることなど全く考えてもいない8人とともに10人で箱根駅伝に挑もうというものです。この点を漫画的だと云いたいのですが読み進むにつれて現実みを帯びてきたので面白かったです。小説とはいえ箱根駅伝の歴史を変えるわけにはいかないので優勝させるわけにもいかず翌年のシード権を得るところで終わりました。箱根駅伝のことと走る人の心理をよく捉え、人としての生き方を表現した作品だと思いました。かなり前のことで曖昧ですが『舟を編む』も個性豊かな主人公の生き方を描いていたと記憶しています。


今年も小庭のクリスマスローズが咲きました。
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地植えにしてからだんだん花数が増え始めています。


【2024-03 上月正博『弱った心臓を元気にする方法』(株式会社アスコム)】
昨年12月に医学博士で2013年日本心臓リハビリテーション学会会長が上梓したもので、大きな字で読みやすかったです。再発を心配してなんとなく減塩と血圧に注意して心筋リハビリを続けていたのですが、ほぼ間違いはなかったもののリハビリはマシーンに頼るのではなくやっぱり自然の運動、つまり無理のない散歩を持続して行うことが大切だということでした。それと重い物を持つことは避けるべきとのことです。食事についても書かれていますが現状で概ねOKですね。意外と減塩についてはしつこい記載はありませんでした。塩分が血圧を上昇させその結果、心臓に負担をかけるわけなので毎日あまり厳密に塩分管理を続けなくてもむしろ血圧こそしっかり管理していればいいのではないかなと思うのです。それでいいとは書いてはありませんが喫煙については厳しく書かれています。お酒も否定されるものではなく今の自分の量よりもう少し減らせばいいのかなという感じです。しかし難しいです。それと大切なのはやっぱりストレスです、ストレスを感じやすいタイプに当てはまるのでゆったり、のんびりいくべきでしょうがこれも難しいですねえ。
簡単にまとめちゃいましたが読んでおいて良かったという印象です。

今年になって読書ペースがすっかり落ちていますが、卒業したはずの葉室麟がまた読みたくなっています。葉室麟は夜更かししちゃうので心臓にはよくありませんけど。


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