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酒飲みの美学 [食事]

11月10日(金)、雨、冷えた1日。
2,30年前、女性作家の随筆を読んで「酒飲みはそういうものですよ」とご主人の気持ちを援護した記憶がある。ただ、その作家が誰だったのかの記憶がない。


私の場合は若い頃、と云っても35歳くらいからか、仕事の帰りに結構飲んでくることが多かった。どんなに飲んで遅くなっても帰宅後は必ずご飯(米)を茶碗1/3ほどは食べることにしていた。この1/3のご飯が翌日の活力になっていた。
一方、飲まないで帰宅した時は晩酌後の食事で茶碗一杯のご飯は必ず一口残すことになってしまっていた。この一口を残すことによって「美味しく料理をいただいて、食べ過ぎてはいないぞ」というような納得感を得ていたのだ。
その作家はご主人が必ずご飯を一口残すことが不満なのであった。おそらくこんな一口くらい食べてしまえばいいじゃないか、ということなのだろう。
この一口残すところに飲んだ酒の余韻も楽しめる、ということなんだが。

今夜の夕食のメインは牛肉とかぶの白味噌炒め、晩酌のツマミは魚屋さんが持ってきてくれた超小型ヤリイカの刺身、炒りギンナン5個、ポテトサラダ、手作り汲み上げとうふ少し、鉢の子2頭。みんな少しずつであるのだが最後に残ったのが下の写真。

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わずかに残っている「牛肉とかぶ・・・」とご飯なのだが、その作家さんからみれば、「これくらいは、みんな食べてしまいなさいよ」と云うことだろうが、私はやっぱりこのわずかなご飯をさらに半分残したのである。
これで満足てきた夕食になっているので、ここが酒飲みの美学と思っている。

上の写真をアップしようとスマホのデータを見ていたら、撮ったことも忘れていた一昨日のビーフカレーが出てきた。やっぱり自分は美学を追求していたのかと納得。作家さん側からすると面倒くさいやつだということだろうなぁ。

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ムラサキシキブの葉がたくさんあったころは隠れている実がいっぱいあるはずだと思っていたのに、落葉し始めて実がほとんどなかったのでがっかり。
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鉢の実物は難しい。

今月の盆栽カレンダー
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梅モドキ

  葉が散りてふくら雀が木の枝に  鬼貫

朝方、不足している食料の買い物に行っただけで他に外出もせず話題も無いので残飯のことなどが思いついてしまった。
病気後、ビールは250cc缶に減らしているのだが無くっていたので買ってくるつもりが忘れてしまった。冷蔵庫に350cc缶が残っていたのであるが、350ccが飲めなくなってしまって家人さんに手伝ってもらった。
いっさい酒を飲まなくなれば、一口のご飯も食べきるようになるかもしれない。


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