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X'mas シャンソンショー [日記・雑感]

12月5日、家人の眼科定期検診日、眼圧は安定していて視野欠損も両目が上手く助け合っているので大丈夫ということであった。40年ほど前に大学病院で手術してくれた先生を見つけ再び診てもらっているのであるが、具体的に説明されたことは珍しい事である。
家人はもう40年近く失明の不安を抱え続けている。
次回予約日に合わせて私も白内障の進行度フォローの予約をするつもりで行ったのだが、直前になって、特別な理由もなく単にまだいいかと延期してしまった。


昨日(12/4)は、愛と平和を追い続け、シャンソン歌手になった会社の先輩から招待をいただいたので、10月に続いて「MeeNyaとMikakoのX' mas シャンソンショー」に行ってきました。
密かに、また「風に立つライオン」が聴けるかなと期待していました。

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先回の公演のことを同人誌「山波」の友人が書き、それを私がMikakoさんにメールしたことで、友人と私 がホテルでのランチショーに招待いただいたものです。

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昨日は、アフガンで中村哲医師が銃撃された辛い事件があったので、アップを延期しました。


風に立つライオンに変えて、さだまさしの「案山子」を歌う、みかこさん
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案山子は、お父さんから息子へのメッセージですが、みかこさんの優しい歌唱は母からのメッセージであるかのように聞こえました。

MeeNyaさんが歌うヨイトマケの歌
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張りのある、ハスキーボイスが印象的でした。

恋のアランフェス
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2人で披露してくれた我々世代の20曲を堪能し、「朝日のあたる家」など、若いときに好きでよく口ずさんだものです。

最後はみんなでWhite Christmas と Silent night を合唱して、外へ出たときは、みぞれがあったようでした。
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3種の残っている葉の状態が面白い姿です。

10月6日の公演について、友人が本名で書いた文章は、名古屋の超有名(?)な歴史ある同人誌「山波 193号」(山波の会 2919年11月15日発行)に掲載されています。
ペンネームに変えて以下に転載します。
「風に立つライオン」を極めて簡潔ににまとめています。さだまさしの原文では、この若き医師は航一郎というのですが、航一郎と同じようになってしまった中村哲さんのことが残念です。


『風に立つライオン』を聴きましたか   ─渡辺みかこと愉快な仲間たち─                       東谷山六兵衛

 先日、「2019 チャリティあさひコンサート」を聴きに行った。シャンソン歌手の渡辺みかことその友人たちで構成されたシャンソンを中心にしたコンサートである。収容人数900人のこの尾張旭文化会館ホールはほぼ満席で、ご多分に漏れずほとんどが高齢者女子である。
 冒頭、主催者の挨拶で「このコンサートも今年で十回になり、渡辺みかこさんも先日、めでたく後期高齢者の仲間入りをしました。取敢えず今年をラストコンサートにしたい」と。副題に「愛と平和への祈りを未来に託す」とあり、出演者たちは現政権をおちょくり、この国の行く末を心配している。
 オープニングの尾張旭市年金者で構成されるシャンソン合唱団の歌う「ケ・サラ」には私の知人が参加し、少し緊張の面持ちだが大声で気持よさそうに歌っている。
 私より若い筈だがもう年金をもらう年になったのか、と感慨深く彼女の歌を聴いた。舞台の年金者は元気で生き生きと歌っている。
 杖をついた人や車椅子の人もいる。プロのシャンソン歌手のバックコーラスを気後れすることなく務めている。客席から「Kちゃん 頑張って!」としわがれた声が飛ぶ。Kちゃんはニッコリ笑ってVサイン。客席と舞台が一体化している。
 そして指揮を終えた渡辺みかこが大好きな歌として、さだまさし『風に立つライオン』を透き通るような声で呟くように歌った。
 私も大好きな歌である。歌の内容は長崎大の医師が日本を離れてケニヤのナイロビで医療活動にあたり、恋人からの手紙の返信という形で書かれた曲である。アフリカの南十字星を眺めながら大自然に感動し、診療所にくる人達は病気だが心は僕よりずっと健康ですよと歌っている。そして私の胸に突き刺さってくるのは「僕たちの国は残念ながら何処かで道を間違えたようですね」というフレーズである。バックにはアメージング・グレースが流れる。この曲は1986年に作られた曲である。さだまさしはバブルの絶頂期にこの曲を作っていた。アフリカの大自然の中で医者として現地の患者と接して、人の生き方を問い掛けている。そしてバブルに踊るこの国の行く末に警鐘を鳴らしている。それは今も続いている。そして主人公の医者は内戦に巻き込まれて死んでしまうのだが……。
 『風に立つライオン』で立ち止まってしまったがまだまだ歌は続いていく。
 私は何度か渡辺みかこのステージを観てきた。この歌手がどんな人生を歩いてきたのかは知らない。喋りは普通のおばちゃんだが歌いだすと歌唱力があり、私の胸にグサッと突き刺さる。歌のテクニックだけでなく、自分の人生に重ね合わせて歌うからであろう。
 休憩時間に私の知人が私を見つけて挨拶にきてくれた。
「お久しぶりです。聴きにきてくれてありがとう。あちこち悪いとこだらけだけど何とか楽しくやっています」。短い会話だったが以前より生き生きしているようだ。
 私の所属するエッセイクラブにも合唱団で歌うおばちゃんたちがいるが歌は何よりの精神安定剤になるのだろうか。さてフィナーレに出演者全員で「野バラのように」を歌った。
 「広い世界の片隅でいい 咲き誇る野原の様に……」割れる様な拍手、そして幕が下りた。 


10月6日の公演画像は、こちらです
https://bontsusha.blog.ss-blog.jp/2019-10-06


当地にも、いよいよ冷たく固い冬がやってきたようです。


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