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印鑑 [日記・雑感]

12月28日(火)、印鑑廃止を宣言した大臣がいた。
決裁書類にどうでもいいような印鑑欄があって、形式的に押すだけの印鑑は廃止すればいい。
今の50歳代くらいの人たちが高齢者になる時代までは、実社会で廃止するのは難しいだろうと思っている。

この印鑑、私が入社した昭和45年に父からもらった印鑑。
「会社へ入ったらいつも印鑑がいるのだぞ」と云われた記憶がある。
P1060585 (2).jpg
会社で使っている間に外側の丸い部分が欠けちゃった。
別に父からもらったものだからというわけではなく、押印すると名前の漢字二文字が右から左へ横並び(上下ではない)になるところが好きだった。

今では、限られた一カ所で偶にしか使わないのだが、たまたま今日、図に書いた先端の押印部がないことに気がついた。
期待をしていたわけではないのだが、先回使った時に押印部が落ちたのだろう思いつつ、新たな印鑑に替えようと連絡した。
その際、何ら意識することなく「父からもらった印鑑だったのです」と言ったようだった。
その一言が相手の方の心を動かしたみたいで、「ありました」と連絡をもらった。「お父さんの形見だと聞いたので、這いつくばって探しました」と、ありがたいことで感謝しかない。

これで分かったのだが、構造が挿し歯のようになっていて折れていたのだ。早速、瞬間接着剤でくっ付けた。父も使用していたはずなので70年~80年は経過していると思う。右書きなのでもっと古いかもしれない。
こうなってくると改めてその歴史を大切にしなくては、と思う。


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