『山波196号』 [日記・雑感]
2月1日(月)曇り。
月の初めはKSさんの「埼玉日々気まぐれ日記」。
アニマルボイスさんのブログに掲載されるので、今朝も布団の中で読んだ。「日記を止めようか」と、なんて記載があったので続けるべきとコメントをした。
私は今年1月から日記を復活したのである。理由は出版が遅れに遅れた同人誌『山波196号』に書いたので、初めの部分と終わりの部分だけ抜粋しよう。
記憶力テスト
~七〇代を生きる⑧~
越 智 大 二
「最近、物忘れがひどくなってきてねえー」と、半分冗談で口に出していたのだが、このごろは冗談を言っている場合ではなくなってきたようだ。特に置き忘れが頻発している。
令和2年11月1日、市民会館で「施設介護が地域の未来を創る」という講演会があったので聴講した。その中で記憶理解についての評価項目の説明があり、自分自身ではそれほど低いレベルには該当しないものと判断した。そしてその判断が正しいのかどうか、以前綴っていた日記を読み返して、どの程度のことを記憶しているのかテストをしてみようと思った。
平成25年から日記をつけていたのだが、きっかけになったのは、その年の6月に、三菱重工爆破事件のリーダー格で死刑囚である大道寺将司の『「死刑確定中』(太田出版)の獄中記を読んだことと、野坂昭如が確か『新潮45』で「だまし庵日記」を毎号発表していた影響からだろうと思う。
この「山波」でも、かつて菊地裕介氏が「はた目」として日記形式の文章を発表していた。私も一度この日記形式のものを「山波」に書いてみたいと思っていたのだが、二年半前にブログを始めてから日記は止めてしまった。
もともと読み返したことなど一度もなかった日記なので、今号ではちょうど6年前の11月の日記をパソコンから取り出して、回想しながら記録してみようと思う。
文中の★印の部分が当時の日記で、◎は今回、読み返し後のコメント。
なお、日記の一部を説明的に加筆したことと誤字などの修正をしている。また、読書NOは定年後の番号である。
★平成26年11月1日(土) 雨
農協で玉ネギ苗の初売り日、早生品種のソニック70本を購入、380円。先日、定植に失敗したホームセンターの早生タマネギはソユーズ。よく似た名前だ。早生の場合は収穫が4月初旬になるらしいので、小規模家庭菜園者には夏野菜の準備に入る前に収穫できる利点がある。水菜も二苗購入。
【読書NO.302】清水一行 『相続人の妻』 角川書店 平成6年4月28日初版発行
まさにバブルがはじけたころの証券会社の損失補填についての経済小説。と、されているようだが、主題は経済問題ではなく、男性と女性のサガについての小説のように思う。著者が一番に語りたいところは、多くの女性が気にする家系がどうとか上流社会とのつきあいがどうとか、かくあるべき子ども教育のあり方などについてではなく、人そのもののあり方が大切であり「信は万事のものをなす」ということを云いたかったのかなという印象。本書についての佐高信氏は「思わず読みおえてしまった大力作」と評価しているが、私もハイスピードで読み終えたものの大力作とは思えない。
◎家庭菜園を始めたのは三十年も前なのだが、玉ネギ栽培を始めたのはまだ3、4年前からだったと思っていた。最初から早生品種を始めるとは考えられないので、すでに今から7、8年前には始めていたようだ。普通品種では収穫期が夏野菜の開始時期に入ってしまうため早生品種に手を出したものと思われる。
『相続人の妻』については全く記憶がない。当時は佐高信に傾注していたので佐高の著書から知って読んでみたものであろう。
2日~28日まで略
★29日(土) 明け方小雨で晴れ
二、三度観ているし、もういいという気持ちもあったのだが昨夜、一応「幸福の黄色いハンカチ」を録画しておいたので観てしまった。先が分かっているので先に涙が出てくる始末。
◎あれは名作だったなぁ。健さん・倍賞千恵子・武田鉄矢・桃井かおり。
★30日(日) 曇り時々晴れ
特記事項なし。
【読書NO.311】 吉永みち子 『旅路の果ての名馬たち』 大和出版 1994年3月15日 初版発行
『気が付けば騎手の女房』がみつからないので、タイトルに魅かれて入手した。テンポイント・ヒカルイマイ・トウメイとテンメイ・プレストウコウの人(馬)生について書かれていた。読み終えて何となく寂しい感じを持ったのだが、人と馬との繋がりと言うか絆のような部分にはこみ上げるような感情もあった。競馬についての無知識の私でも十分に読めるものであった。馬の血統は、最重要な要素らしいが、サラ系のヒカルイマイは血統が何だ、大切なのはどのように生きるかだということを教えてくれた馬だったらしい。現在でも血統重視が馬の世界なのだろうか。
20年前の本書であるが、帯に「高倉健さん絶賛!心が震えました・・・。」と。
読後、ヤフオクがあることに気づき『気が付けば騎手の女房』を発見。即決価格150円でゲット。
◎月末なのに特に書くことの無い日があったなんて。
この頃は、市の広報市民スタッフを続けながら、主に野菜作りと読書が中心であったようだ。折角の11月なのに釣行がなかったのは不思議。
それと、よく読んでいたものだと我ながら感心する。今では年に5冊読むことができるかどうかの状態。とにかく、すぐに眠ってしまうのである。
4年間、続けた広報市民スタッフは市長から感謝状を頂戴して退任したのだが、地方自治について内部事情を知ることができてとても勉強になった。
6年前のこととはいえ、これだけ見事に忘れていることが多いとは正直なところ驚きであった。
次の6年後は80歳に届きそうになるのだが、どうなっているのだろうか?
念のため、令和3年1月1日から日記を再開しようかな。
そして1月はちゃんと日記をつけた。今日2月も続けている。
問題は昨日、Boss365さんお薦めの「塩だけで調理の白菜炒め」を作ったのだがアップすることを忘れていたこと。
一日遅れでアッブ。
ちょっと炒め過ぎと酢が多かったのだが確かに酒のつまみになるし、仕上げのご飯にもよく合うと思った。
今朝は、だるまさんからロウバイの写真が届いているので、忘れないうちに挿入しておく。
「今日のブログに蠟梅が出てきましたね。『山波』の愛読者が庭に咲いたロウバイを持ってきてくれました。部屋中ほんのりとした香りが漂っています」
「花瓶はオヤジの代からある、二足三文で買った青磁もどきだと思う」と、返事がきたが、お宝かもしれないと思う。そういえば「なんでも鑑定団」は終わっていることを思いだした。
花瓶の後ろにある額皿はだるまさん作であることを知っている。
忘れないうちに今月のカレンダーを。
盆栽カレンダー
緋梅 樹齢約50年 樹高77cm
色も香もしる鳥ぞしる梅の花 也有
魚拓カレンダー
カサゴ
月の初めはKSさんの「埼玉日々気まぐれ日記」。
アニマルボイスさんのブログに掲載されるので、今朝も布団の中で読んだ。「日記を止めようか」と、なんて記載があったので続けるべきとコメントをした。
私は今年1月から日記を復活したのである。理由は出版が遅れに遅れた同人誌『山波196号』に書いたので、初めの部分と終わりの部分だけ抜粋しよう。
記憶力テスト
~七〇代を生きる⑧~
越 智 大 二
「最近、物忘れがひどくなってきてねえー」と、半分冗談で口に出していたのだが、このごろは冗談を言っている場合ではなくなってきたようだ。特に置き忘れが頻発している。
令和2年11月1日、市民会館で「施設介護が地域の未来を創る」という講演会があったので聴講した。その中で記憶理解についての評価項目の説明があり、自分自身ではそれほど低いレベルには該当しないものと判断した。そしてその判断が正しいのかどうか、以前綴っていた日記を読み返して、どの程度のことを記憶しているのかテストをしてみようと思った。
平成25年から日記をつけていたのだが、きっかけになったのは、その年の6月に、三菱重工爆破事件のリーダー格で死刑囚である大道寺将司の『「死刑確定中』(太田出版)の獄中記を読んだことと、野坂昭如が確か『新潮45』で「だまし庵日記」を毎号発表していた影響からだろうと思う。
この「山波」でも、かつて菊地裕介氏が「はた目」として日記形式の文章を発表していた。私も一度この日記形式のものを「山波」に書いてみたいと思っていたのだが、二年半前にブログを始めてから日記は止めてしまった。
もともと読み返したことなど一度もなかった日記なので、今号ではちょうど6年前の11月の日記をパソコンから取り出して、回想しながら記録してみようと思う。
文中の★印の部分が当時の日記で、◎は今回、読み返し後のコメント。
なお、日記の一部を説明的に加筆したことと誤字などの修正をしている。また、読書NOは定年後の番号である。
★平成26年11月1日(土) 雨
農協で玉ネギ苗の初売り日、早生品種のソニック70本を購入、380円。先日、定植に失敗したホームセンターの早生タマネギはソユーズ。よく似た名前だ。早生の場合は収穫が4月初旬になるらしいので、小規模家庭菜園者には夏野菜の準備に入る前に収穫できる利点がある。水菜も二苗購入。
【読書NO.302】清水一行 『相続人の妻』 角川書店 平成6年4月28日初版発行
まさにバブルがはじけたころの証券会社の損失補填についての経済小説。と、されているようだが、主題は経済問題ではなく、男性と女性のサガについての小説のように思う。著者が一番に語りたいところは、多くの女性が気にする家系がどうとか上流社会とのつきあいがどうとか、かくあるべき子ども教育のあり方などについてではなく、人そのもののあり方が大切であり「信は万事のものをなす」ということを云いたかったのかなという印象。本書についての佐高信氏は「思わず読みおえてしまった大力作」と評価しているが、私もハイスピードで読み終えたものの大力作とは思えない。
◎家庭菜園を始めたのは三十年も前なのだが、玉ネギ栽培を始めたのはまだ3、4年前からだったと思っていた。最初から早生品種を始めるとは考えられないので、すでに今から7、8年前には始めていたようだ。普通品種では収穫期が夏野菜の開始時期に入ってしまうため早生品種に手を出したものと思われる。
『相続人の妻』については全く記憶がない。当時は佐高信に傾注していたので佐高の著書から知って読んでみたものであろう。
2日~28日まで略
★29日(土) 明け方小雨で晴れ
二、三度観ているし、もういいという気持ちもあったのだが昨夜、一応「幸福の黄色いハンカチ」を録画しておいたので観てしまった。先が分かっているので先に涙が出てくる始末。
◎あれは名作だったなぁ。健さん・倍賞千恵子・武田鉄矢・桃井かおり。
★30日(日) 曇り時々晴れ
特記事項なし。
【読書NO.311】 吉永みち子 『旅路の果ての名馬たち』 大和出版 1994年3月15日 初版発行
『気が付けば騎手の女房』がみつからないので、タイトルに魅かれて入手した。テンポイント・ヒカルイマイ・トウメイとテンメイ・プレストウコウの人(馬)生について書かれていた。読み終えて何となく寂しい感じを持ったのだが、人と馬との繋がりと言うか絆のような部分にはこみ上げるような感情もあった。競馬についての無知識の私でも十分に読めるものであった。馬の血統は、最重要な要素らしいが、サラ系のヒカルイマイは血統が何だ、大切なのはどのように生きるかだということを教えてくれた馬だったらしい。現在でも血統重視が馬の世界なのだろうか。
20年前の本書であるが、帯に「高倉健さん絶賛!心が震えました・・・。」と。
読後、ヤフオクがあることに気づき『気が付けば騎手の女房』を発見。即決価格150円でゲット。
◎月末なのに特に書くことの無い日があったなんて。
この頃は、市の広報市民スタッフを続けながら、主に野菜作りと読書が中心であったようだ。折角の11月なのに釣行がなかったのは不思議。
それと、よく読んでいたものだと我ながら感心する。今では年に5冊読むことができるかどうかの状態。とにかく、すぐに眠ってしまうのである。
4年間、続けた広報市民スタッフは市長から感謝状を頂戴して退任したのだが、地方自治について内部事情を知ることができてとても勉強になった。
6年前のこととはいえ、これだけ見事に忘れていることが多いとは正直なところ驚きであった。
次の6年後は80歳に届きそうになるのだが、どうなっているのだろうか?
念のため、令和3年1月1日から日記を再開しようかな。
そして1月はちゃんと日記をつけた。今日2月も続けている。
問題は昨日、Boss365さんお薦めの「塩だけで調理の白菜炒め」を作ったのだがアップすることを忘れていたこと。
一日遅れでアッブ。
ちょっと炒め過ぎと酢が多かったのだが確かに酒のつまみになるし、仕上げのご飯にもよく合うと思った。
今朝は、だるまさんからロウバイの写真が届いているので、忘れないうちに挿入しておく。
「今日のブログに蠟梅が出てきましたね。『山波』の愛読者が庭に咲いたロウバイを持ってきてくれました。部屋中ほんのりとした香りが漂っています」
「花瓶はオヤジの代からある、二足三文で買った青磁もどきだと思う」と、返事がきたが、お宝かもしれないと思う。そういえば「なんでも鑑定団」は終わっていることを思いだした。
花瓶の後ろにある額皿はだるまさん作であることを知っている。
忘れないうちに今月のカレンダーを。
盆栽カレンダー
緋梅 樹齢約50年 樹高77cm
色も香もしる鳥ぞしる梅の花 也有
魚拓カレンダー
カサゴ