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『ワルツ・フォー・デビイ』 [だるま広報]

5月12日、今年初めての釣行、予報では風も弱かったしコロナ自粛も穏やかに解いているので、昨日いつものエサ屋に「通常営業していますか?」と確認して出かけた。
朝5時出発、水やりをしないと野菜苗が萎れるので午後3時菜園へ直行。家の水やりは家人さんに頼んであり、帰宅して魚をさばく。一杯飲んで疲れてしまっているので、今日頂いた皆様のコメントへのリプライができなくてお詫び(します)。
今日の原稿については、友人のだるまさんがフォローしてくれて感謝。
釣果については、明日まとめることにしたい。


だるま(東谷山六兵衛)さんから、メールが届いていた。
「LPレコードを聴いている。エッセイ送る。ジャケット写真は明日送る。さだまさしの『風に立つライオン基金』ができた。すこしだが今日寄付した」と、いうもの。 
昨秋も尾張旭市(愛知県)でシャンソン歌手渡辺美嘉子さんの「風に立つライオン」を聴いて、彼は会場で寄付をしている。私も『風に立つライオン』(幻冬舎)を読み、もちろん歌も大好きなので一度は寄付をしなくては。


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     『ワルツ・フォー・デビイ』ビルエバンス・トリオ
           嗚呼!わが青春のワルツ 
                     
                     東谷山六兵衛
 
 5月の連休明けにコロナ禍の非常事態宣言が解除になるかと思ったら、又候(またぞろ)5月末まで延長である。
 大阪府知事が根拠が示されていない、と噛みついたがこれに関しては一理あると思う。専門家会議があるのだから医学の専門家としての忌憚のない見解を示すべきだと思う。変に政治に阿(おもね)っているように見えてならなてい。
 テレビでも多くの医学専門家やコメンテーターがいろんな意見を述べているが、素人の私にはさっぱりわからない。要するに世界的に遅れているPCR検査をもっと増やすこと、治療薬としてアビガン、レムデシビルを許可すること、コロナワクチンを早急に開発することと理解していればいいのではないか。

 暇にまかせて、納戸からLPレコードを引っ張り出して久し振りにレコードに針を落とした。
 懐かしいピアノの演奏が雑音入りで流れてくる。
 ピアニスト ビル・エバンストリオの「ワルツ・フォー・デビィ」。エバンスの可愛い姪っ子のデビィの為に作曲されたワルツの曲である。
 エバンスのピアノが愛らしいこの曲を、繊細なタッチでゆったりと弾き始める。ビルのテーマのメロディの後に名ドラマー ポール・モチアンのブラッシングが心地よいリズムを刻む。そして伝説のベーシスト、スコット・ラファロの「ダ・ダ・ダ・ダ・ バリ・バリ・バリ」と私には聴こえるソロが続く。ベースソロをドラムとピアノが控えめにサポートし、ビルのピアノがテーマをリフレインして曲が終わる。曲の合間に観客の拍手と話し声が入っており、酒と煙草の煙が立ち込めたニューヨークジャズクラブ「ビレッジ・バンガード」の店の空気が眼に浮かぶ。
 このレコードは約五十年前の学生時代になけなしの金をはたいて買った記憶がある。
何回かの引っ越しの時もこのレコードは処分しなかった。もはやこのレコードの傷までも私にとっては曲の一部である。
 学生時代の私は、当時流行りの難しい顔をして、薄暗いジャズ喫茶に入り浸っていた。時代は政治の季節であり、古いものをぶち壊す唐十郎・寺山修司・鈴木忠志・麿赤児などの前衛芝居が一世を風靡し、「健さん」の
やくざ映画が週末の映画館を人で埋め尽くした。ジャズ喫茶でのリクエストもジョン・コルトレーンやマイルス・デービスなど騒々しいジャズが多かったと思う。
 しかし疲れている時はやはりエバンスだ。
「おとーさん おとーさん 起きやあ 昼ご飯だよ」
 女房の声で眼が醒めた。
 夢を見ていたのかぁ。やはり自粛疲れだな……。



そぞろ歩きもちょっと休憩して今度はレコード鑑賞のようだ。だるまさんは多趣味の人なので色々暇つぶしはできるのだろう。
私は東京へ転勤になった時、浦安の社宅が狭くてオーディオやレコードもCDも、友人の子どもさんにプレゼントして引っ越した。子どもさんがちょうどそういう物に興味を持つ年齢であったから。
以来、音楽離れをしてしまったことは否めない。


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