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ぞうの実(ガマズミ)の話 [日記・雑感]

3月12日(土)、「春眠暁を覚えず」のとおり2度寝していた9:40、枕元に置いてあったスマホが鳴った。スマホの音とも気づかないほどボー、としていた。
見ると番号が019と表示されていて、何で0120からなんだ、と思ったほどまだボケていた。
「wildさんの携帯ですか?」と言う。
「ハイ」
「盛岡のTです。『山波』受け取りました。本物のガマズミの写真も入れていただいてありがとうございました」
「あれはですね、アニマルボイスさんという人が入れてくれたんです」
「そうですか、よろしくお伝えください」
「200号もよろしくお願いしますねー」
85歳の女性会員からの電話で、わすが1分足らずで終わる。
初めて会話した人、やっと頭がはっきりして起きられ、「今日もいいことがあるぞ」と思った。

Tさんからの原稿は普通の便箋4枚で届いた。数行分の欄外には「はぶく? 」とも記載があり、「どうしましょうか? 」と訊いているのだろう。ピンクで描かれた花の絵も同封されていた。
便箋に書かれていた文を繋いで繋いで「はぶく? 」の部分も入れてワードの文章にした。それをアニマルさんが、さらに校正して空いた左ページ部分にガマズミの写真を入れてくれた。すべての会員の作品が右ページから始まるように読者が読みやすくしたアニマルさんの配慮である。

「ぞうの実(ガマズミ)の話」は、Tさんの家の玄関わきに自生したガマズミが、塀の高さにまで成長して見事に成った赤い実はスッパイので鳥も食べない。そこで年末の片付けもそこそこに茶碗1杯の採った実を一番搾り、二番搾りとかにつぶして、濃淡の汁で年賀状に梅の絵を描いた。投函する前に確認したら絵がねばついて賀状がひっついてしまっている。郵便局の人に叱られそうなのでアワテテ、ティッシュで拭いて無事投函したという単純な話。
それでも3ページにもなり、この素朴な内容が妙に心に引っ掛かりいい作品だと私は思った。印刷経費を抑えるためにカラーページは極力避けていたのだが、このぞうの実の汁で描かれた梅の絵だけはカラーにした。そのことにはもちろんアニマルさんとの意見が一致していた。

このところ毎日のように会員や読者の皆さんから電話やメールが届いている。私も発行されるまでの間こまめに会員さんに連絡をしてきたので、今、嬉しい日が続いてやってきて良かったと思っている。

我が家でも3年前から鉢植えでガマズミを育てている。確かに成長は早いのだが、まだ採れるほどの実を付けるまでには至っていない。地植えにしていたクリスマスローズと鉢植えのガマズミを入れ替えようと思う。
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昨日、見られなかった小庭の黄水仙が一挙に開花していた。


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今日で事務処理はすべて完了、会計報告を残すのみ。
さー、明日から200号に集中。


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