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9月の「らくだ句会」 [だるま広報]

9月18日(土)、台風14号は未明から朝方までのやや強い雨だけで、サッと通り過ぎました。
コキアの葉は広がり彼岸花の茎が傾き、風ではなく雨の重さが感じられます。
今月もだるまさんから「らくだ句会」の投句表が送られてきましたので選句です。

選句
家人さんとwild   赤
家人さん      紫
wild        青

01我が故郷耕土の最中稲の國     
02雨だれと虫の音で知る雨あがり
         
03パラ五輪叡智にも金稲穂垂る   
04鬼百合の首ぽとり落ち松王や  
05芋水車横蔵寺へと続く道     
06稲騒ぐ野分の風のなまぬるき    
07叩くなよ羽脚違う蟋蟀ぞ
         こおろぎ    
08稲実る道ゆく人に頭垂れ    
09老眼鏡失せしままなる夜長かな   
10三日月や口角上げるマスク下   
11 ハザ掛けの稲ほの甘き香の立ちて
12 生まるるも逝くも一人や虫集く 
13 籠もり居に移ろふ季節ちちろ虫
      
14 秋晴れや浮き足立ちてバスを待つ 
15 兼志句集後ろから読む夜長かな
16 新米や古漬け一片飯三杯    
17 芋の茎懐かし歯ごたえシャリシャリシャリ 
18 絵手紙を栞代わりに秋灯
      しおり    あきともし
19 注連縄の稲穂出ぬまに刈られけり
  しめなわ
20 秋の雨野菜高値の台所       
21 ごま和えかおかかまぶすか島オクラ
22 雨の中秋明菊の白冴えて    
23 稲穂垂る裾野に古りた道祖神  
24 露天の湯虫の声だけ聞こえおり 
25 新米や和食の極み塩むすび   
26 法師蝉フランス語ぽく恋の歌  
27 やんちゃ風且つ嫋やかに秋桜
         たお  
28 つくつくし依怙地に鳴きて終いけり
29 九十三 二百十日のオプシメーター  
30 虫そぞろ池に水輪の花が咲く   
31 日傾き畳半畳の残暑かな     
32 辛口の言葉聞きたし秋彼岸     
33 雲切れて色付き始めた柿たわわ 
34 すがれ虫溢れる涙ページ繰る   
35 菊日和女性出馬の総裁選      
36 ひつじ雲そろそろ大地鎮めんや
37 捻くれし秋なす漬けて午後のお茶
  ひね
38 鳶の輪は稲田を昇る風の先
  とび   
39 読み進み二度目と気付く秋の夜 
40 秋日和祠占居の薄目猫
     ほこら    
41 黄金の穂新幹線の西東    
42 老い虫の隻脚いずこ置き忘れ
      せっきゃく 
43 芋茎炊く教えどおりの紅色に 
44 秋思かな鉛筆削る尖る芯
45 子の泣きて掻き消されたるすがれ虫
46 鰯雲どんどん拡がる変異株    
47 秋薔薇を剪りて鉤裂くズボンかな
48 千姫の暮らしや如何こぼれ萩 
49 真夜中の夫の寝息と虫の声   
50 老眼鏡忘れて戻る鯊日和
          はぜ      
51 アルバムにもみじ葉見つけ胸騒ぎ 
52 濃尾平野の一劃晴れて稲穂波  
53 名句集読んでため息秋の夜  
54 また一人訃報届くや秋の蝉  
55 御神木は千年の樟村祭
        くす     

(註):4番の句の「松王」とは歌舞伎の菅原伝授手習鑑の寺子屋の段の松王丸の事

wildの特選句
55    御神木は千年の樟村祭

平穏な村の秋祭りをテンポよく詠まれたところがいいと思いました。


出猩々
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紅葉ではありません。
まだ出てくる新芽です。

余談です。この缶ビールが人気上昇で生産が追いつかないそうです。
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数日前に2本だけ購入してみたのですが、いやー美味しかったです。


照ノ富士は観ていて不安を感じることはありません。


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