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だるまさん [日記・雑感]

4月5日、昨日とは異なりちょっと冷え込んだので、1日中閉じこもり。
このブログに時々、コメントをくれる友人である「だるま」さんからメールが届いていた。 写真も添付されていたので文章に合わせて挿入してみたのだが、だるまさんは承認してくれるかな。文中の東谷山フルーツパークとは名古屋の東北端にある多目的農業公園である。


「不要不急の外出は控えているので名古屋の中心部へは行かないことにしている。
東谷山(193m名古屋の最高峰らしい)へ登る道すがらフルーツパークの桜祭りを覗いた、9時頃だったので開園したばかりだがそれにしても人は少ない。
枝垂れ桜.jpg人.jpg

ソメイヨシノは満開だが枝垂れ桜はまだ7,8分といったところか。
狛犬.jpg

枝垂れ桜本物.jpg

東谷山は登り口が4か所あるが今日は急勾配のコースに挑戦、途中息が上がって這うようにして登る。やはり体力の劣へは何ともならない。
ものの本によると東谷山は山全体が神域で山頂には尾張戸(おわりべ)神社がある。
創始者は宮簀媛命という大和武尊の妃であり、熱田神宮と縁の深い神社だそうである。
言われてみると何となく霊気を感じる。
ほこら.jpg

山頂の見晴台から眺めると名古屋市内が一望でき、鈴鹿の山並や御嶽までも微かに見ることができる。
遠方.jpg

桜と山.jpg

下山途中にある農園の出店でタラの芽とシイタケを買う。
今夜は天婦羅で一杯だ。
明日は大森にある法輪寺に行く予定。
鎌倉時代に開かれた寺で義経の忠臣の佐藤継信、忠信兄弟とその母堂の墓がある。
佐藤忠信は歌舞伎・浄瑠璃の義経千本桜の狐忠信のモデルだ。
片岡仁左衛門の当たり役である。
こんなぶらり散歩をすればストレスも余りたまらないね。」

岐阜県から名古屋の北部を流れ伊勢湾に注ぐ庄内川の写真も添付されていた。
川.jpg
私の生家があった名古屋市西区から近い庄内川はもっと汚濁していた記憶がある。 そういえば水石の友人から、綺麗な守山区あたりの庄内川石を幾つかいただいている。

このメール、よく見ると3月26日から4月3日までの、だるま(達磨)さんと浄爺さんのメールのやりとりがくっついていた。 その内容を覗いてみると、俳句と落語についてなのだが、なかなか面白い。
コロナウイルス対策で、句会もとりやめて、メールで投句と選句をしているのだろうか?
浄爺さんも共通の友人なので、2人の作句会話がよく分かる。
そして浄爺さんも、下記の公開を承認してくれるだろう。


浄爺「『人気なき・・・初音聞く』『不安げに新聞新聞睨みて・・・』、この句はいい句だと思いそれぞれ入選に採りました。ただ、『初音聞く』の『聞く』は蛇足だと思います。『初音かな」と詠嘆した方が深みが出ると思いますがいかがでしょうか。」

達磨「有難うございました。・・・小学校は休校でもチャイムはなります。・・・『聞く』より『かな』の方が俳句らしいね。

確かに「かな」の方が誰もいない校庭の風景に、余韻が感じられる、と思う。

浄爺「あなたが選んだ「恋猫や塾の帰りの学生服」は私の句です。あなたの一点だけでしたが。ありがとうございました。」

達磨「浄爺だとは思わなかったわ。エロっぽい句を詠むね。学生服でなくセーラー服なら最高点句だな。」

浄爺「セーラー服ではエロぽくなる。学生服の堅物だから面白いと思ったんだが。」

セーラー服は、エロっぽくはない、青春の淡い恋心だと思い、セーラー服に私としては軍配を挙げたい。

達磨「先日の私の俳句の中で歳時記の句ですが『歳時記の春付箋はる春の夜』にしたらどうでしょうか。」

浄爺「『歳時記の春に付箋や春の宵』としたらどうでしょう。付箋は貼るものですから『はる』はなくてもよい。夜は『宵』とした方がほんわかとした空気が出せると思います。」

達磨「さすが浄爺。いいねぇー」

春を強調しようと「春」の季重なりになっているのは、許容範囲なのかな。


同人誌『山波』に「らくだ句会編集部/らくだ句会」の記事が毎号掲載されている。寸評もなかなかいいのだが、このような作句の過程も書かれていると、面白いと思う。

風も強い日であったので、戸外へ踏み出したのは夕方の水やりのみ、無意識のコロナ対策日曜日であったようだ。
だるまさんのタラの芽とシイタケノの天婦羅、さぞかし美味しかっただろうなぁ。


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