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いよいよ茶道も [だるま広報]

10月12日、だるまさんから届いたメールと写真、多趣味のだるまさんはいよいよ茶道も極めようと見受けられる。
まだ独身だった頃、母に抹茶を教えてもらったのだが、かなり泡立てていたような記憶がある。
裏千家だったのかな。

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台風一過日本晴れの昼下がり、陶芸の先輩であるYさんを訪ねた。

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Yさんはコロナ禍で窯を休んでおり2カ月ぶりの対面である。
奥方が茶道表千家の宗匠であり、自宅には本格的な茶室がある。

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以前は弟子も沢山おり、週一回ほど教えていたらしいが、ここもコロナ禍で今は休んでいるそうである。

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応接間に通され暫し談笑、そして雨戸を開けて茶室に案内された。
御数寄屋つくりの四畳半、床の間があり「庵青」(旧字体)の掛け軸が掛かっている。
身体を屈めて茶道口から入ると、手前畳、炉畳、客畳と襖で仕切ってある。

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タイミングよく11日放送のNHKドラマ『麒麟がくる』で堺の豪商今井宗久が茶室で御茶を点てながら光秀と密談するシーンがあった。
昔は茶室が密談する場所に使われたそうである。
略式ながら宗匠にお茶を点ててもらった。

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抹茶茶碗は厚かましくも10年程前に作った自前の黄瀬戸夏茶碗である。

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そこで興味深い話を聞かせてもらった。
茶を点てるとき茶筅をゆっくり回すのが表千家、気忙しく回すのは裏千家だそうである。
(裏千家は泡立たせるそうである)
茶席への招待は和紙に墨で書いた書状を送り、また返事も墨で書いて返すのが礼儀である。
正式な茶会だとまず茶懐石料理に2時間、それが終わってから客を控えの間へ案内して
茶室を取りかたずけ、更に2時間ほどかけて茶を回すそうである。
その間もちろん正座、膝にネズミがおり、せっかちなだるまにはとても耐えられない、
柱に銅鑼と撥が掛けてあったので「何に使うのですか」と聞くと、食事の後控えの間で待っている客を
「用意ができました」と呼ぶときの合図に銅鑼を叩くという。
最後の宗匠の言葉「今は効率化第一で何事もメールでやり取りする時代になった。しかし手紙をしたためて、きちっとした礼儀作法を学ぶのも教育の一環ではないか」重い言葉である。
一服の茶をよばれて久し振りに今日の空のようなさわやかな気分になった。                 
だるま談

夜、俳句も届いた。
  柿すだれ頷きながら鴉二羽  だるま

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併せてだるまさんから、東海日中関係学会「2020年度 第1回公開研究会 兼 緊急シンポジウム」に参加のお誘いメールを受けたのだが、盆栽展鑑賞の先約がある。昨年は見逃し、今年はコロナ禍で開催が危ぶまれていたのでぜひ鑑賞したいと思っている。


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