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石 銘 [水石]

愛知県長久手市の愛石会主催の「石展」を鑑賞した折、「石」を観て自分の印象を脳裏に収め、次に、掲げられた「銘」を見て自分の印象との違いを確認するようにしていました。長久手愛石会では比較的ストレートな命銘が多かったようで、出展者の心眼にはあまり触れることができないなと感じた記憶があります。

ところで、会場入り口付近に40個ほどの、きっちりと台座に置かれた石があったので、「これは? 」と訊ねたら、「どうぞ、お持ちください」と。
「無料でいいのてすか? 」、「お気持ちだけで結構です」。
目についた「亀」の姿のような石を手に取り、ワンコインを差し出すと「多すぎます」。お釣りをとも言えず、では、小さい「蛙」のような石もと、いうことで了承されていただきました。
展示会最終日の午後に鑑賞を終えた時、まだ15個ほど残っていたので、小さいコインを出して「丸くて穏やかな小さな石」もいただきました。
盆栽のチャリティー出品をした時など、残って持ち帰る時の虚しさを思い出したからです。
一緒に鑑賞した友人も同様に2個の石を選択していました。

もう沈静化していますが、かつて某次官が「言葉遊びを楽しんでいる」と弁明していました。
以前にも書きましたが私は、もう体力的に探石に出かけられませんので、手にした石を眺め、ストレートでないような命銘をする言葉遊びを楽しんでいます。

1、三重県員弁川石  銘 「長寿」
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亀の甲羅と頭のように見えました。鶴千年亀万年から「長寿」としてみました。


2、北海道豊似川石  銘 「帰ろかなー」
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家人が見ても「蛙みたいですね」と。「帰路」としてもいいかなと思いましたが「帰ろかなー」とすると、わらべうたの詩情があるような気がしました。


3、愛知県庄内川石  銘 「円満」
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何となく、お饅頭のようなふっくらとした穏やかさを感じ「円満」としたのですが。


以下の2点は、同会場で友人が得たものなので命銘するのは控えます。

4、北海道豊似川石
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5、三重県員弁川石
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台座を彫るのも大変な作業なのに、長久手愛石会の牧野悟氏が台座を作り、鑑賞者に提供なさったものだと思います。
深く感謝をいたしております。

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